多く知られていませんが、使用しているシューズが原因で痛みが発生している場合が多々あります。
実際に、シューズを着用した状態で走行していただき、そのフォームを分析します。
※スパイクでの走行検査は行っていません。
症例 ) ランニング時の膝の痛み/シューズの悪さによる腸脛靭帯の痛み
どちらも同じ時速です(7km/h)
スネの角度の違いが判るでしょうか??(右足)
シューズの違いで、フォームはこんなに変化します。
Aのフォームは、膝が沈んでいるので、腸脛靭帯や、膝の周りの筋肉に負担が多くかかります。
また、足首関節も深く曲がっていますので、アキレス腱炎や、シンスプリント、足腱膜炎になりやすいと言えるでしょう。
Aのシューズは膝が沈み込むぶん、余計な筋力を使うので、体力は消耗しやすく、タイムは出しにくいシューズと言えるでしょう。
このような痛みが発生する原因がある場合、スピードを押さえたジョグだけでも膝は破壊され続けます。
ジョグはリハビリではありません。むしろ、ゆるいジョグを長くした方が痛めやすいと言えるでしょう。
体を鍛えることの重要性はアスリートなら誰もが知っていますが、アスリートの体はシューズまで含めて体です。
体に痛みや故障がある場合、レントゲンやMRIで調べることはしても、シューズを調べる病院はまずありません。
素足で走って動きに異常がなくても(体に異常がない)、シューズを履いて走ると異常な動きがでる事があります。
この場合、いくら体を治療しても、体を壊す動きが繰り返されるので根本解決には至りません。
アスリートの体はシューズまで含めて体ですから、シューズまで含めて検査をする必要があると私達は考えます。
スキーやスノーボードなどの道具を使う競技と同じように、自分の用途にあった道具を選ぶことは、その競技のパフォーマンスを向上させる上では不可欠です。それどころか、合っていない道具を使う事で、選手の味方であるシューズが敵になる事があります。豊富な知識と経験から、シューズについてのアドバイスを行います。