内側側副靱帯損傷/ないそくそくふくじんたいそんしょう

内側側副靭帯は大腿骨(太ももの骨)とスネの骨の内側をつなぐ靭帯群です。

膝を中に入れる(ニーイン)走り方をすると痛めます。

 

ランナーの膝の内側の痛みで、この症状と間違えやすい痛みに鵞足炎(がそくえん)や、半月板損傷があります。

似ている痛みでも、原因や対策が全く違うことがあるので注意しましょう。

 

痛い足を地面に全く着く事ができないような激しい痛みではなく、まだジョッグくらいはできるような場合は鵞足炎を参考にして下さい。

 


概要:内側側副靱帯損傷(MCL)とは


膝の靱帯損傷で最も発生頻度が高い損傷です。 

 

初期に適切な固定をすれば前十字靭帯より修復しやすい特徴があります。

 

半月板損傷などの合併症を誘発します。

 

・受傷時の適切な治療が重要となります。 


原因

・コンタクトスポーツで好発する

  例:ラグビー・アメリカンフットボール・サッカー・バスケットボールなど

 

・膝外側から内側に外力(タックルなど)が加わることで

 膝関節に外反ストレスがかかるor膝の外旋力が強制される

              →内側側副靱帯が過緊張する→断裂しやすくなる

・その他スポーツ・・・スキーの転倒時・ジャンプの着地時・ツイスト時


どんな痛み?(症状)

・膝内側関節部に症状:圧痛・腫張・熱感・荷重にて外反動揺性(外側に反る不安定性)が認められる

           受傷直後は関節血腫/慢性化すると水腫が認められる

★損傷の分類

 Ⅰ度:健側と比較して動揺性なし、靱帯部の圧痛が主症状

 Ⅱ度:伸展位での外反動揺性なし、30°屈曲位で外反動揺性あり

 Ⅲ度:伸展位での外反動揺性・30°屈曲位での外反動揺性あり

 


検査診断

・レントゲン検査 靱帯は写らないため骨折の有無を確認するために行います。

・MRI検査が最も有効です→前十字靭帯・半月板・出血などの確認ができる

 

アンハッピートライアド(前十字靭帯+後十字靭帯+内側半月板の合併損傷)が起きている可能性がある

   


治療

・Ⅰ度:RICE療法(安静・冷却・圧迫・挙上)

・Ⅱ度:固定による保存療法

・Ⅲ度:単独損傷→ギプス・装具固定による保存療法

    前十字靭帯・半月板損傷合併→靱帯の一次縫合手術


リハビリテーション

初期・・・アイソメトリック(等尺性トレーニング)・ SLR訓練

    膝の屈伸筋同時収縮訓練→大腿四頭筋の萎縮を予防

 

受傷3週間以降・・・装具装着下にて膝のROM訓練・歩行訓練を開始する