半月板損傷/はんげつばんそんしょう

概要:半月板損傷とは

 

 半月板は、膝の関節にある軟骨組織です。

 

膝の外側にある外側半月と、内側にある内側半月があります。

 

ランニングでは内側の半月板を損傷することがよくあります。

 

似ているような症状で鵞足炎があります。半月板損傷は骨と骨の間付近が痛むのに対し、鵞足炎は骨より後ろ側の腱の部分が痛みます。

 

 


●半月板の役割

 

  

  ・大腿骨と脛骨の関節面にあって、膝の動きをスムーズにします。

  ・膝関節が動くときに膝関節を安定させます。

  ・ジャンプなどの衝撃を分散させる衝撃吸収作用があります。

 


半月板損傷の原因

ランニングや歩行で半月板を壊す理由は大きく分けて3つあります。

圧迫

牽引(けんいん)

捻転(ねんてん)



●シューズの問題

 

 半月板損傷だけに留まらず、膝から下に痛みが出た場合、まずはシューズをチェックしましょう。

 

■シューズの摩耗

〈参考記事〉 ミッドソール

■シューズのドロップ角度、サイズが合っていないシューズの使用

〈参考記事〉 ドロップ角度の問題

■膝のアライメントの悪さ

 

〈参考記事〉ニーイン・トゥーアウト


・ジャンプ競技で好発する 例:バスケットボール・バレーボール・体操・スキー・サッカー・野球

・膝を捻るようなあらゆる場面で起こりうる・・・ほとんどがスポーツ活動中

 ジャンプ着地などで膝関節が屈曲しつつ回旋する→水平方向のストレスが加わる→半月板を部分的・全体的に損傷・断裂する

  例:片足で床を滑ったとき 横から膝にタックルされたとき ジャンプ着地時に膝が外反屈曲して捻りが加わったとき

・その他スポーツ:水泳(平泳ぎ)→膝に繰り返しの捻りの力が加わるため

         ランニング→徐々に半月板が摩耗するため

・誘発要因:前十字靭帯単独損傷の後遺症→膝に緩みが生じて半月板を損傷


どんな痛み?(症状)

・急性症状:1回の急激なストレスによって受傷→疼痛・関節の詰まり感

        膝の伸展時に一瞬の引っかかり(キャッチング)

部分断裂・関節内に一部が嵌入→関節がある角度から伸展できない(ロッキング症状)

 

 

・激痛・可動域制限・・・歩行ができないケースもある


 

      半月板の損傷部位に一致した圧痛・運動時痛

 ・慢性症状:関節炎 合併→関節水腫・関節血腫

      長期化→大腿四頭筋の萎縮(患側を無意識でかばうため)


検査診断

・マックマレーテスト陽性:膝関節を屈曲—伸展しながら捻りを加える手技

・内側半月板損傷のほうが外側半月板損傷より5倍多い


治療

・保存的治療:初期→局所安静・関節穿刺による関節液の吸引・局所麻酔剤・ヒアルロン酸注射

       物理療法→低周波・干渉波などの電気刺激を膝関節周囲に行う

       軽症→装具・テーピングなどの補助補強

・手術:ロッキング症状・繰り返しの半月板損傷・疼痛の持続・しつこい水腫などがある場合

     術後2〜3週間目→動的リハビリテーションの開始

     術後2ヶ月まで→激しい運動は避ける

     術後5〜6ヶ月→スポーツの完全復帰


リハビリテーション

・大腿四頭筋のストレッチ