アキレス腱付着部滑液嚢炎

踵の後ろ側、アキレス腱と踵の骨がくっついている付近が、靴に当たって痛い。


 

 足関節後方の滑液嚢炎はアキレス腱によって内側と外側に分けられる。

 

  

 外側アキレス腱滑液囊は皮膚とアキレス腱の間にあり、靴の後縁との圧迫や摩擦で炎症を起こす。

 

急性期には発赤、圧痛のある腫脹を、アキレス腱付着部後外側で靴の踵の上縁が当たる部分に認める。


保存療法の第一は、靴による圧迫を避けることであり、後上縁が内側に食い込むような靴は避けねばならず、自然とサンダルやミュールが好まれている。

 

 

慢性化すると、硬い胼胝状の腫瘤となり、靴腫と呼ばれる。局所の刺激を避けるとともに、鎮痛消炎剤の湿布、軟膏や温熱療法も行われるが、症状の強いものにはステロイドの局注が必要となる。

 

 

 

内側アキレス腱滑液曩は、アキレス腱と踵骨後上部の大結節の間にあり、外側と同様に靴の後上縁に圧迫されて炎症を起こす。このとき、踵骨大結節が特に突き出しているのをハグルンド(Haglund)病と呼び、保存療法が無効な場合には踵骨大結節の後上部を切除することもある。