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ランニングニー(腸脛靱帯炎)の本当の原因(2)

 

 

膝の痛みが治りにくい原因は、思い込みが万延し、ストレッチやマッサージ、テーピングやサポーターで誤魔化していることが治りを遅くしています。


千葉県からご来院いただきました。フルマラソン・膝(腸脛靭帯)の痛みです。

 

ランナーズニー(膝の痛み)の原因

ランニングニー(腸脛靱帯炎)


膝が痛くなる原因はいくつもあります。

  

例えばシューズやフォームの問題です。

 

●膝の痛みの原因/シューズの問題

 

練習に使っていたAとB、二つのシューズを履き変えて、そのフォームを比べてみました。

ランニングシューズの違い

 

 

シューズの違いがフォームにどれだけ影響するでしょうか?試してみます。


 

 

治療前のフォーム右足のボトム・ディスセンターです。(速度7km/h)

 

ランニングフォームの違い

右足のスネの骨が立ってる角度の違いが判るでしょうか??シューズの違いでこれだけフォームは変化します。 

 

 

Aのフォームは、膝が沈んでいるので、腸脛靭帯や、膝周囲の筋肉に負担が多くかかります。

また、足首関節も深く曲がっているため、アキレス腱炎シンスプリント足底腱膜炎を起こす原因になります。

Aのシューズは膝が沈み込む分、余計な筋力を使います。

 

 

膝の痛みは、筋肉の使い過ぎや、筋肉の硬さだけが原因ではないのです。

 

関連記事:視線の高さと足が攣る原因(2019-03-13


●インソールについて

足の痛みで悩んでいる方の中には、特注のインソールを使っている方がよくいます。

インソール
インソール

Aのシューズに使われていたのは、ずいぶんとアーチサポートが盛られたインソールでした。

 

足首関節の回内、回外の角度を冷静に考えてみてくださいよ。

 

 


シューズによるフォームの変化を、次は後ろから見てみましょう。

シューズによるフォームの変化

Aのシューズを履いた時は膝が中に入りました

膝が内側に入るのは、膝を痛めるサインです。この動きがあると膝は壊れます。

〈参考〉ニーイン・トゥアウト

 

痛みがある部位をアイシングしたり、マッサージを行うことに反対はしませんが、

大切なことは、痛みを発生させないことだと思うのです。

 

どちらが良いフォームとかは無しにしても、シューズを変えただけで、上半身の動きまで変化しました。

危険な角度のインソールです。

 

私見ですが、走行テストを行わないオーダー・インソールは、無責任すぎではないでしょうか?

インソールを販売する人は、そのインソールが選手寿命を縮めてしまうことがある事を、

多く知ってほしいと思うのです。